鼻くそを食うな頼むから
どうも、プロントでジンライム飲んでたら目の前のおっさんが唐突に鼻ほじり始めたので慌ててパソコン畳んで逃げてきました、一身上の都合です。
いやー、なんなんですかねアレ。
アレですよアレ、人前で鼻ほじったり、悪口を大声で話しちゃったり、18歳なのにツイッターでほろよいももの缶とともに「呑みなう」とかアップしちゃったり。
あれ、全部死ぬほど恥ずかしいことなんですよ。
なのになんか、彼ら彼女らは平然とそれらの行為を人前で、なんの臆面もなく、披露しちゃってますよね。
ツイッターに関しては自分から発信しちゃってますから、多分恥ずかしいという意識がないどころか「誇らしいこと」だと思ってる可能性さえあります。
ヤバくないですか、日本。
それにアレだ、プロントで私の前に座ったおっさんなんて両穴全力でほじり尽くしたあと、その指を口に運びましたからね。食事の始まりか。
こういう姿を見ると、気持ち悪くなるというか、人間なんて服着て外歩いてるだけの獣なんだなって思うんですよ。
恥ずかしいこと、そんなの生きてりゃたくさんあります。私だって人目につかないところで耳も鼻もほじりますよ、ええ。クソがでますもの。
でもね、それを見た人の気持ちを考えると、どうしても人前ではできない。
まして誰かが美味しく楽しく過ごしてる場所で鼻や耳をほじるなんて、社交パーティーに全裸のゴリラが混じるみたいなもんですよ。文化もなにもありゃしません。
人なんてみんなゴリラ。
でもそのゴリラを人たらしめているのは、恥や常識や他人の目といった「見えない洋服」なんですよ。
この洋服をひとたび脱いでしまえば人間なんてどこでもなんでもほじりますしセックスだってしますよ。
そう思うと、裸の王様ってよくできた話だなーって思いますね。周りの常識いかんで人間は自分が側であることにすら気付けない、愚かな生き物です。
人間は愚か。
閑話休題。
人を人たらしめているのが恥や常識だとすれば、先程プロントで鼻をほじったおじさんは人じゃないんでしょうか。
いいえ、二足歩行で服を着てウーロン茶飲んでましたから、人間です、多分。
では見方を変えて、彼をあんな風にしたのは、誰なんでしょう。
先程の流れを踏まえれば、恥や常識といった服を作ったり着せたりする役割を持った周りの人です。
それは親かもしれないし教師かもしれない、画面の向こうのあなたかもしれませんし、私かもしれません。
あそこで私が「目の前で鼻ほじられると酷く気持ちが悪くなるのでトイレでやってください」と言えれば、彼の中でひとつ常識という名の洋服が作られたんじゃないかな、と思うんです。
ただ、プロントで向かいに座っただけの私に突然そんな指摘されたって彼は戸惑い、恥ずかしくなって、怒ってしまうかもしれません。
そうしたアドバイスを違和感なく言える立場の人が、なるべく、細かく洋服を着せてあげることで、鼻ほじおじさんみたいな無神経、非常識な人ってひとりずつ減らせるんじゃないかなって思うんです。
人は人が作る、そんな当たり前のことに今更気づいたんです、プロントで鼻をほじるおじさんを見て。
そんな話でした。